WORKS146

建物強度を活かした開放感の高い住まい×戸建て住宅フルリノベーション

お住まいの状況変化で、2世帯住宅として建てられていた家を単世帯用にフルリノベーションを決断されたお施主様。メーカー施工で建てられた軽量鉄骨造で、出来ることに制限はありましたが、構造や建物の状態を確認し、イメージパースで具体的なイメージ共有しながら打ち合わせを行いました。

今回頂いたご要望は、人を招きやすい広いLDKと回遊動線、ブルックリンテイストのカッコイイ空間デザインにしたいということでした。

そこで細かく区切られていた２階フロアに、広く開放的なLDKとワークスペースを配置しました。開放的に見せる要素として構造に影響が出ない壁を減らしています。さらにリビング上部に設けた吹き抜けは、あえて鉄骨梁を露わにし、２階と３階へ連なるブリックタイルでブルックリンテイストの空間を表現しました。また、この吹き抜けの抜け感を際立たせるように縦の間接照明を設置しております。

キッチンは、ダイニングと一続きになっている対面キッチンで、LDKのどこにいても家族と会話がしやすいレイアウトになっています。キッチン横には、冷蔵庫などの大型家電も収納できるパントリーを設け、生活感を気にすることなくゲストを招きやすい工夫をしています。また、キッチンの前にはガラス引き戸を採用したワークスペースを設け、お子様の様子を見守りしやすい空間にもなっています。

動線計画では、1階に配置した主寝室から→洗面→ランドリー→ウォークインを回遊できるようにしています。寝室から洗面へのアクセスはホテルライクを意識し、間接照明を多用し、グレア(まぶしさ)が生じないように天井からの照明を極力なくしました。ベットの架台は造作しており、今は家族全員で寝ているため大きめのマットレスを配置していますが、先々お子様成長された際は、ご夫婦でゆとりをもって配置できるようなサイズなど、先々の暮らしの変化も想定しつつ計画しています。

玄関からの動線は、大容量の棚を備え靴だけでなく沢山のアウトドア用品を収納できるシューズインから、帰宅時に手洗いの習慣を身につけやすい手洗いを通りアウター等を仕舞えるファミリークロークまで一続きで設置。リビングに服などの物が散らかりづらい生活動線になっています。

各階で空間が分断されやすい戸建住宅ですが、建物強度を活かしご家族の暮らしに寄り添う間取りへとフルリノベーションしたことで、家族の気配を身近に感じやすい住まいになりました。