コラム

【実例付き】リノベーション費用相場とは?業者選びのポイントや費用を抑えるコツを紹介

リノベーションは新築とは異なり、既存の住宅を活かしながら住まいの機能やデザインを刷新する工事であり、需要が高まっています。リノベーションの費用相場は、物件の種類や築年数、工事の規模、使用する素材や設備のグレードによって大きく異なります。

一般的に、マンションと戸建てではリノベーションの費用相場や注意点が異なり、マンションであれば配管や共用部の制約、戸建てであれば構造や耐震補強などがコストに影響してきます。そのため、まずは費用の流れや大まかな相場を理解し、それぞれのケースに合った予算計画を立てることが重要です。

また、複数の業者から見積もりを取り、工事内容をしっかり比較することで費用を抑えるポイントも見えてきます。費用を抑えるには、優先順位を決めて必要な部分だけをリノベーションする、標準仕様を選ぶといった工夫も効果的です。実例を交えながら費用相場や費用を抑えるコツ、注意すべき点を知ることで、理想の住まいづくりを実現しやすくなるでしょう。

リノベーションの費用相場を知るポイント

リノベーションの費用相場は、住まいの面積や工事内容、設備のグレードなど複数の要素によって大きく変動します。また、築年数や建物の状態によっても費用は左右されるため、リノベーション会社による現地調査のほか、事前に専門家の診断(ホームインスペクション※1)を受けることで建物の状態を把握することができます。マンションと戸建住宅それぞれのケースを解説します。

※1:ホームインスペクションとは、ホームインスペクターにより第三者の立場で住宅の劣化状況や不具合を診断するサービスのことです。リデザインでは、設計者による現地調査を実施しており、ホームインスペクションはしておりません。

マンションのリノベーションとは

マンションのリノベーション費用の目安は、一般的に1㎡あたり約20万〜25万円とされています。マンションの場合、共用部分の規約や構造上の制約が影響し、戸建てと比べて工事内容が限定されることが多いです。主なリノベーション内容としては、床や壁の仕上げ交換、水廻り設備の入れ替え、間仕切りの変更などが中心となり、これらの作業によって費用が大きく左右されます。

また、築年数が古いマンションや、ハイグレードな設備・建材を選択した場合は、さらに金額が高くなる傾向です。リノベーションでは、事前にマンションの管理規約や制限事項をしっかりと確認し、適切な計画と予算設定を行うことが大切です。 

戸建てのリノベーションとは

戸建てのリノベーション費用は、面積やリフォーム内容によって値段が大きく異なりますが、一般的な目安として1㎡あたり約25〜35万円程度が相場となっています。特に戸建ては構造面で自由度が高く、間取りの大幅な変更や増築、耐震補強など幅広い工事内容が選べるため、値段も工事の範囲によって大きく変わります。内部だけではなく・外壁・屋根・外構・サッシ・断熱などの多岐にわたる検討項目がある為、機能性に問題がない部分は再利用をすることで、新築に建て替えるよりも大幅にコストを抑えることができます。

また、キッチンや浴室などの設備グレードアップや外構工事を実施する場合も全体の値段が上がる要因となるため、リノベーション全体のバランスや目安となる予算を十分に検討し、無理のない資金計画を立てることが大切です。 

フルリノベーションの相場と予算設定

リノベーションは、リフォームと比べ費用が大きくなりますので、無理のない資金計画を立てることがポイントになります。資金計画を立てる際は、「予算(自己資金+ローン)ー老朽化対策費用=要望実現にかけられる費用」で検討を進めていくと、大きな予算オーバーをすることなく、理想の住まい実現に繋がります。

広さ別(60平米・70平米・80平米・90平米)の金額

リノベーション費用は間取りの変更内容や選ぶ設備や建材のグレード、建物自体の状態などによっても変動します。したがって、単に広さや金額だけでなく、総合的な条件を考慮して計画を立てることが大切です。

見積もりの取り方とチェックポイント

見積もり依頼は複数の業者から取ることが重要です。比較することで価格の適正や工事内容の違い、施工の質が見分けやすくなります。見積もり書は項目ごとに詳細が記載されているか、曖昧な費用がないかを確認し、追加費用や税金も含めた総額を把握しましょう。

また、工事の範囲や使用する建材、設備の仕様について具体的な説明を受けると安心です。料金だけでなく、施工実績やアフターサービスの内容も検討材料となります。疑問点は遠慮せず質問することで、トラブルを防ぎ信頼関係を築けます。 

※リデザインでは、ご契約後に複数の工務店から相見積もりを取らさせていただいております。

リノベーション費用に影響する要素

リノベーションの費用や金額は、様々な要素によって大きく変動します。主に立地、建築年数、リノベーションの規模、内容、設備・建材のグレードです。以下にて詳しく解説します。

立地に関して

リノベーション費用は、立地環境によって大きく変わります。例えば、住宅密集地や繁華街では、作業車が近くに停められず、資材や道具を人力で運ぶ必要が生じることがあります。この場合、運搬の手間が増えるため、労働費用が上昇し、全体のコストに影響を与えます。

また、狭小地や再建築不可の土地では作業スペースが限られ、効率的な作業が難しくなることもあります。そのため、工期が延びてしまい、結果的に費用がかさむことがあります。

物件の築年数や状態による違い

築年数が古い中古マンションや中古住宅では、老朽化の進行によって補修や交換が必要になる部分が増える傾向があります。特に、マンションや戸建住宅では配管、電気設備、外壁などのリノベーションや修繕にコストがかさむ場合が多く、中古物件特有の費用負担となることが珍しくありません。

また、戸建の場合は建物の状態次第では腐食やシロアリ被害の調査・対応も必要になり、これがリノベーション費用の増加要因となります。一方で、築浅のマンションや戸建てであっても、耐震基準の改正や住宅設備の刷新などによって費用が発生することがあります。

そのため、中古マンションや中古住宅を選ぶ際には、築年数と現状の状態をしっかり確認し、費用計画を立てることが重要です。リノベーション会社による現地調査や専門家の診断(ホームインスペクション)で物件の状態を正確に把握し、必要となる老朽化対策費用を計画段階で資金計画に組み込むことで、予想外の出費を抑えることができ、安心してリノベーションを進められるポイントとなります。 

間取りや内装の変更範囲

間取り変更の規模が大きいほど工事費用は上がります。例えば、3LDKから4LDKなど部屋数が増える場合は、壁の新設や扉の費用がかかります。また、無垢材やタイルなどの高級素材を採用した場合も相応に費用が高くなる傾向があります。

特に戸建ての間取り変更や増築をする場合は、構造上の制約を考慮した補強工事が必要となり、その分さらに費用が増加します。

加えて、収納や家具の造作を取り入れる場合は、その設計費や施工費も考慮しなければなりません。間仕切りの撤去で開放的な空間を作るリノベーションも人気ですが、間取りや内装変更における制約や特徴を専門家に相談し、ニーズに合った最適なプランを選択することが大切です。

吹き抜けやロフトを新たに設ける

吹き抜けやロフトを新たに設けることは、リノベーションの中でも特に注目される要素です。マンションの場合、ロフトは比較的安価に施工できることが多く、スペースを有効活用する手段として人気があります。戸建住宅では、既存の床を開けて吹き抜けを作ることが可能ですが、この場合は大規模な解体作業が必要となります。

さらに、耐震力に影響を与えるため、耐震診断や補強工事が必須となり、結果的に費用が増加することがあります。リノベーションを計画する際は、これらの要素を考慮することが重要です。

加えて、増築や減築にあたる可能性もあるため、専門家による法的検討もまた確認すべき事項です。

水廻りの変更

水廻りの変更はリノベーション費用に大きな影響を与えます。例えば、キッチンや浴室、トイレを大幅に移動させる場合、給排水管や電気配線の大規模な変更が必要となり、その分の追加費用が発生します。戸建住宅では、荷重がかかる部分に耐震補強が求められることもあります。また、マンションの場合は、管理規約を確認が必要であるとともに、共有部分から専有部分への給排水管の取り込み位置が決まっているため、既存の位置から大きく移動すると、排水の逆流や給水の水圧低下が起こる可能性があります。このように、物件によっては移動が制限されることもあるため、事前にしっかりと確認することが重要です。

お風呂やキッチンなどの水廻りのグレード

キッチンや浴室、トイレなどの水廻り設備のグレードによって、リノベーション費用は大きく変動します。特にオーダーキッチンやタイルなどで作る在来浴室、造作洗面台は、メーカー品と比較して高額になりやすい傾向があります。また、ビルトインタイプの冷蔵庫や洗濯機などの家電を取り入れると、デザイン性は高くなりますが、予算が上がる要因になります。

水廻りの設備は、性能や耐久性が重要となるため、初期費用だけでなく、将来的なメンテナンスコストも考慮して選ぶことがポイントです。そのほか、配管や電気工事が必要となる場合は追加費用が発生することもあるため、要望の優先順位と資金計画とのバランスに注意しましょう。

階段や玄関位置の工事費用

階段の位置変更や玄関の移設といった大掛かりな工事は、建物の構造に直接関わるため、高額な工事費用が発生することが多いです。特に階段の場所を変更する場合や新しく架け替えをする場合は、「確認申請」が必要となり、設計費用や申請費用を求められることがあります。

また、階段周辺の電気配線や換気経路の再設計が求められることも珍しくありません。加えて、床や壁の仕上げ材のやり直し、玄関まわりの設備更新も作業範囲に含まれるため、総額が膨らみがちです。リノベーションを検討する際は、階段や玄関の位置変更について事前に施工業者と細かく相談し、工事費用や工期を含めて無理のない計画を立てることが重要です。

耐震・断熱など追加工事の費用差

耐震補強は建物の安全性を大幅に高めるメリットがあり、築年数が古い物件ほど必要性が高まります。ただし、工事は構造部分まで及ぶため、必要となる作業や材料によって金額が大きく変動し、費用が高くなるケースが多いです。断熱素材の変更も省エネ性能向上に役立つ一方で、選ぶ素材によってはオーバースペックとなり費用も高額になるため、住んでいるエリアや建物に合った素材選択が必要です。

これらの追加工事は住宅ローン減税や各種補助金制度の対象となることがあり、制度を適切に利用することで自己負担額を抑えられます。工事内容による金額の差が大きい分、事前に複数の見積もりを取得して詳細を比較検討することが重要です。 

予算別!リノベーションの実例・費用の目安

ここでは、予算別のリノベーション実例を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

【1,702万円】築47年!建物の良さを活かした自然光あふれるマンションリノベーション

こちらの施工実例は、素材感を楽しむナチュラルモダンなマンションフルリノベーションです。都心ながら緑を望む立地や広いルーフバルコニー、3面採光の明るさを活かし、梁や天井の低さといった築古特有の課題を工夫で克服。床や天井の高低差、素材の切り替えで空間を緩やかにゾーニングし、書斎や寝室にも自然光が届くように配慮しました。既存のキッチンは石張りカウンターで印象を一新し、柔らかな色合いでインテリアの映える住まいに仕上げています。

※記載している金額に対して別途15%の設計費用をいただいております。

【1,702万円】築47年!建物の良さを活かした自然光あふれるマンションリノベーションの施工実例を見る

【2,239万円】開放感の高い住まいを実現した二世帯住宅フルリノベーション

こちらの施工実例は、ご両親の住まいを受け継ぎ、2世帯住宅へとフルリノベーションです。玄関や水廻りは共有しながらも、各世帯のプライベートを尊重した緩やかなつながりを持つ住まいです。小さく仕切られていた間取りは大胆に刷新し、吹き抜けを設けたことで明るく開放的な空間に。2階は子世帯の居住スペースとして、サブリビングや主寝室、WICをひと続きに構成。思い入れのある壁の羽目板は天井材として再利用し、新旧が調和する心地よい空間を実現しました。

※記載している金額に対して別途15%の設計費用をいただいております。

【2,239万円】開放感の高い住まいを実現した二世帯住宅フルリノベーションの施工実例を見る

【3,531万円】建物構造を活かした開放感の高い住まい×戸建住宅フルリノベーション

こちらは、二世帯住宅として使われていた軽量鉄骨造の戸建てを、単世帯向けにしたフルリノベーションした実例です。建物の強度を活かしながら、柱や梁を効果的に魅せることで、圧倒的な開放感を演出。大胆な間取り変更により、光と風が心地よく巡るLDKを中心に、家族が自然と集まる住まいへと生まれ変わりました。構造美を引き立てるデザインと、暮らしやすさを兼ね備えた空間設計が魅力です。

※記載している金額に対して別途15%の設計費用をいただいております。

【3,531万円】建物強度を活かした開放感の高い住まい×戸建住宅フルリノベーションの施工実例を見る

【4,545万円】都心部で叶えたホテルライクな戸建てフルリノベーション

こちらの施工実例は、戸建てのフルリノベーションです。外観はガルバリウムとレッドシダーを組み合わせ、素材のコントラストが印象的な重厚感のあるデザインに。内観は“非日常”をテーマに、各フロアでマテリアルや照明計画を変えながら統一感を持たせ、ホテルライクな空間に仕上げました。アイランドキッチンや造作家具、大開口のバスルームなど、デザインと機能を両立。暮らしの細部までこだわり抜いた住まいです。

※記載している金額に対して別途15%の設計費用をいただいております。

【4,545万円】都心部で叶えたホテルライクな戸建てフルリノベーションの施工実例を見る

フルリノベーションの注意点

フルリノベーション(フルリフォーム)には、様々な注意点があります。費用が高くなること、工事期間が長くなること、仮住まいの必要性、また、マンションの場合は管理規約による制限など、これらの注意点に十分注意する必要があります。

仮住まいの費用も想定する

フルリノベーションでは、施工期間が2ヶ月半から6ヶ月程度かかるため、仮住まいの費用を考慮することが重要です。リノベーションはリフォーム工事と比較して、工事規模が大きく住宅設備も撤去するため住むことが出来ません。また、長期間の騒音やほこりはストレスの原因となる他、健康管理や安全面でも仮住まいは必須です。さらに、工期が延びる可能性も考慮し、契約期間の延長についても対策を講じておくと安心です。

仮住まいを探す際は、賃貸物件の相場を確認し、予算を立てることが大切です。施工会社によっては、住居の手配や引越しのサポートを提供している場合がありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

リデザインではご希望や予算に合わせた提案をしています

リノベーション費用は、工事規模によって1,500万円から3,500万円程度まで幅広く、間取り変更や水廻り設備の移動などで大きく変動します。古い物件では追加工事が必要になるケースもあります。

リデザインでは、理想の住まいを丁寧にヒアリングし、ご要望やご予算に合わせてご提案をしています。ご契約後には工務店の相見積もりを行い、設計者が見積もり内容を確認し、適正の見極めもしています。

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